保険は適用されるのか

顔や体にあるほくろは、皮膚科、美容外科、美容皮膚科などで除去することができます。
ですが、ほくろを除去するに当たって、費用を気にする人も少なくないことでしょう。美容外科で行う美しくなるための医療行為には、保険が適用されないため、費用が全額自己負担になるというのは有名な話です。
では、皮膚科でほくろを除去すれば保険診療になるのかというと、そうとは限りません。
ほくろ除去が自由診療になるか保険診療になるかは、ほくろの状態や病院の判断によって異なるのです。

ここで、ほくろというものについて、簡単におさらいしておこうと思います。
ほくろとは、メラニン色素を生成する細胞が一ヶ所に集中してできたものです。メラニン色素は、シミの原因になることでも知られている、黒色の色素です。私達の肌や髪の毛の色を決めているのも、このメラニン色素です。
メラニン色素は人間の体に当たり前に備わっているものなので、それが集まってできたほくろも、悪いものではありません。医学的にも、通常のほくろは、良性の腫瘍であると位置づけられています。
ところが、中には、悪性のほくろや放っておくと癌化する危険があるほくろもあります。

この良性か悪性かという点が、ほくろ除去が保険適用されるかを決める基準の1つになっています。
皮膚科で、ほくろが悪性であると判断された場合は、診察にも治療にも保険が適用されます。
ですが、ほくろが危険性のない良性のものである場合は、保険が適用されず、自由診療となる場合が多いでしょう。これは、皮膚科、美容外科、美容皮膚科を問わずいえることです。

ただし、良性のほくろであっても、病院の判断によって、保険診療となる場合もあります。
その判断基準の1つとなるのが、ほくろの大きさです。基準以上の大きさのほくろの場合は、要検査対象となり、保険診療となる場合があります。
また、ほくろの形状や盛り上がりで判断される場合もあります。同じ大きさのほくろでも、平坦であれば自由診療、一定以上盛り上がっていれば保険診療と定めている医療機関もあるのです。
最後に、治療方法による区分が挙げられます。レーザーで治療する場合は自由診療、メスを使って手術するなら保険診療という分類です。

このように、ほくろ除去の費用に関する問題は、一般的な医療処置に比べて複雑だといえるかもしれません。
医療を受ける上で、費用の問題は確かに大切です。医療費が全額自己負担になるか、自己負担が3割ですむかの違いは大きいでしょう。
ですが、それ以上に大切なのは、本人の気持ちです。ほくろが大きなコンプレックスとなっている場合は、医療費を全額自己負担してでも除去する価値があるといえるでしょう。
一般の皮膚科に相談に行くと、それだけで初診料が必要となることが多いでしょう。一方、美容外科や美容皮膚科の多くは、無料カウンセリングを行っています。ほくろ除去をするかどうか悩んでいるなら、相談に行ってみると良いでしょう。